世界の石油化学メジャー、テヘランへ投資視察:5~6月に国際会議
2014年03月19日付 Jam-e Jam 紙
国営石油化学公社ペイヴァンディー副社長(ISNA通信ニュースサイトより)
国営石油化学公社ペイヴァンディー副社長(ISNA通信ニュースサイトより)

【ジャーメジャム・オンライン】国営石油化学公社の副社長は「世界の石油化学大企業は、同産業における投資の機会を探るため、(イラン暦)来春[2014年春]テヘランを訪れるだろうと発言した。

 現状ではイランの石油化学製品おびポリマー製品の生産能力は約6千万トンに及んでいる。第二次開発飛躍[計画]によって、石油化学製品の生産能力は年1億トンの域を超える見込みだ。

 ビージャン・ザンギャネ石油相は今年シャフリーヴァル月[2013年8~9月]、石油化学産業開発における第二の飛躍のための計画に言及した上で、イランの石油化学製品おびポリマー製品の生産額は年額400億ドルにまで増加すると発表していた。

 《深慮と希望の政府》(=現ロウハーニー政権)の閣僚である同石油相は、国内各地への石油化学コンビナート新設がイランの産業化文明の発展及び強化に大きく寄与するであろうと指摘し、「イラン暦1375~85年[1996年3月~2007年3月]の間に石油化学産業における第一の飛躍が起こった」と強調していた。

 同石油相によれば、この[第一の]開発の飛躍でイランの石油化学製品生産額は年額10億ドルから200億ドル近くにまで増加しており、更に第二の飛躍では400億ドルにまで増加する見込みである。

 こうした中、イランの石油化学産業における第二次開発飛躍を生じさせるべく、国営石油化学公社のモハンマド=ハサン・ペイヴァンディー副社長は、イランの石油化学産業への投資機会を示すため、世界の石油化学大企業をテヘランへ視察に招くと述べた。

 国営石油化学公社取締役会に名を連ねる同副社長は、第11回イラン石油化学産業国際会議が来年のホルダード月[2014年5~6月]に開催されると発表した上で、「イランの石油化学産業開発50周年を迎えるに際し、世界の石油化学大企業がテヘランを訪れることとなろう」と発表した。

 同副社長は、この国際会議では、石油化学産業の第二次開発飛躍計画、及び、1億トンにまで生産能力を引き上げる目的での補完産業・代替産業の開発方法が議論・検証の対象となると発言した。その上で、「テクノロジー、環境、安全、製品の新たな活用方法における石油化学の革新、および、国際貿易が本会議の議題である」と説明した。(メフル通信)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:8408172 )
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