ロウハーニー大統領「欧州議会がイラン国民を侮辱するのは分不相応」
2014年04月08日付 Jam-e Jam 紙

 大統領は先のイランに対する欧州議会の決議に触れ、「イラン・イスラーム共和国政府の見方からすれば、この決議には何の価値もない。欧州議会が偉大なイラン国民を侮辱するのは分不相応だ」と述べた。

 大統領広報サイトが伝えたところによると、ハサン・ロウハーニー大統領は国会や政府関係者、政治活動家らとのノウルーズの面会で、世界との交流拡大について触れ、「核問題をめぐって包括的な合意を手に入れるべく、我が国の外交部門が諸外国と行っている交渉は、複雑で困難なものである。しかし、たとえこのやりとりを台無しにしようとする試みが一部で起きていようとも、私たちは希望をもって前進し続けるだろう」と語った。

 大統領は欧州議会の先の決議のようなものには、何の価値もないと指摘した上で、次のように述べた。

過去4年間、今回の決議よりも激しい内容の対イラン決議が60回も、欧州議会によって採択された。しかしこれらに何の価値もなく、それをめぐって何の騒ぎも起こらなかった。幸いなことに今日、国の外交政策をめぐっては、落ち着きと透明性が確保されているため、ほんの些細な侮辱もはっきりと耳に入ってくる。もちろん、我が国民は侮辱的な言動に対して、しっかりとした対応を取るだろう。

 ロウハーニー大統領は同時に、

欧州議会の決議には、〔イランの〕核計画に対しては交渉、つまり政治的解決方法のみを活用する旨を強調する項目がある。これは「あらゆるオプションがテーブルの上にある」とする一部のアメリカ政府関係者の見解とは、はっきりと対立するものである。

 と指摘、「イランとの協力の拡大や核問題をめぐる暫定合意への歓迎、恒久的な合意に達するための努力の必要性などが強調されていることは、この決議の前向きな点と言えるだろう」と語った。

〔‥‥〕



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:33525 )