インド、イランの鉄道網整備に大規模投資を計画:300万トンのレール鋼材輸出も
2014年04月22日付 Hamshahri 紙


【ハームシャフリー・オンライン】イランへの投資を目指すインド鉄鋼公社(Steel Authority of India)が、鉄道開発分野で24億7000万ドル[約2兆5000億円]以上に相当する、約1500億ルピー規模の契約を進めている。

 IRNA(国営イラン通信)の報道によると、この件に関して4月22日火曜日、インドの複数のメディアの経済ニュースでは、上記契約がイラン国内の生産拠点と港湾部をつなげるための15,000kmにおよぶ鉄道網整備の支援を目的とするものだ、と伝えられた。

 インド国家貿易公社社長のハリル・ラフマーン氏は今週、[イランへの]鉄鋼輸出に必要な条件を最終調整するため、テヘランを訪れる予定だ。

 メディア各社の報道によると、イランは生産品の迅速な運搬のために、都市部と産業拠点、そして港湾部を結ぶための鉄道網拡大へのインドによる投資に同意した。なお、これには約300万トンのレールが必要である。

 インド商務庁当局は昨年12月、イランへの投資の可能性について調査するため、自国の鉄鋼会社、および、同国の他の二社の幹部らと、面会しヒアリングを行った。

 インド商務庁のある高官は、The Indian Express紙に対し、こう語った。

国営貿易会社各社は鉄鋼輸出を円滑に行うべく、イランの貿易関連公社との明確な協定に署名することを義務付けられた。

 また、ある消息筋によれば、ジンダル・スチール](Jindal Steel & Power Ltd.)、バイザック・スチール(Vizag Steel)、エッサール社(Essar Steel Holdings)といったインドの他の鉄鋼会社も、イランでの市場を獲得すべく競合しているという。

 インド鉄鋼公社社長のC・S・ヴェルマー氏は、次のように発表した。

我が社は商務庁、国家貿易公社との複数ラウンドに及ぶ交渉を行った末、イランへ300万トンのレール鋼材を輸出する準備を整えた。

 同社の鋼鉄工場は、最長260メートルのレールを生産している。また、同社工場の年間生産量は鉄鋼材にして350万トンとされる。

 この数か月間のあいだに、二国間の決済方法をめぐる条件が改善されたことにより、インドの対イラン輸出額は5億5千万ドル[約550億円]以上にまで増加した。

 イラン-インド間の貿易額は、2013-14年会計年度では150億ドル[約1兆5000万円]だったが、2014-15年会計年度では、200億ドル[約2兆円]以上にまで増加すると予想されている。

 インドからイランへの輸出品には米、金属、機械・機械部品、薬、薬剤、鉄、鉄鋼が含まれる。また、イランからインドへの輸入品には、原油、尿素、石油製品、サフラン、ナッツ・ドライフルーツ類が含まれる。

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( 翻訳者:8412305 )
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