モヴァッヘディー=ケルマーニー師、科学技術省とイスラーム指導省に警告
2014年05月10日付 Jam-e Jam 紙


 テヘラン金曜礼拝導師は「文化イスラーム指導相、科学技術相、ならびに各メディアに警告する。文化や倫理の領域で、改革派政権時代〔1997〜2005年〕の堕落に回帰するようなことがあってはならない」と述べた。

 ファールス通信の報道によると、アーヤトッラー・モハンマド・アリー・モヴァッヘディー=ケルマーニーは昨日のテヘラン金曜礼拝での説教で、「善を命じることは神の命令だ」とした上で、「不道徳を是とするような態度がメディアに蔓延し、政府がそれを傍観するようなことがあってはならない。国の予算で養われているようなメディア〔※新聞は紙の供給などで補助金が与えられている〕で、宗教的な基礎が疑問に付されるようなことがあってはならない」と訴えた。

 アーヤトッラー・モヴァッヘディー=ケルマーニーはさらに、「88年の反乱〔=2009年大統領選後の抗議運動〕で基本的な役割を担い、構造破壊行為に手を染めていた関係者たちが、〔行政や大学で〕登用されるようなことがあってはならない」と語った。

 同師はマルジャエ・タグリード(シーア派宗教最高権威)たちとの関係を保持するよう、閣僚らにアドバイスした上で、「マルジャたちは今、一部の省庁の働きに対して、真剣に批判している。これらの批判に注意を向ける必要がある」と強調した。

 同師は、インフレは緩やかなものとなっているとする政府の発表について触れ、「われわれが政府に求めたいのは、〔インフレの〕流れをもっと緩やかなものにしてほしい、社会的弱者にもっと注意を払ってほしい、ということである。〔一部の者に〕高いサラリーを支払うのはやめ、国会と協力して、弱者の所得を増やすべきだ」と訴えた。

 同師はまた、〔女性の〕ヘジャーブと貞節をめぐって生じている無規律的な状況に対して、適切な対応が取られていないことに警告を発し、「伝承では、罪が隠れて行われているのなら、それを究明する責任は誰にもないが、罪が大っぴらに行われているのであれば、それはすべての人たちに関わってくる問題であるといわれている。ビー・ヘジャービー〔※女性たちがイスラーム的な服装を守らないこと〕は国の責任者たちが対処すべき明確な罪である」と述べた。

 ファールス通信の報道によると、昨日の金曜礼拝終了後、一部の礼拝参加者らは核交渉との関連でデモ行進を行った。

 この報道によると、礼拝参加者らはプラカードを手に、核交渉チームならびに政府に対して、核交渉では国民の権利と利益を守るよう求めた。

Tweet
シェア


関連記事(アーヤトッラー・ジャンナティー「イスラーム指導省はイスラーム的に思考せよ」)
関連記事(ケイハーン紙、ラフバル・テヘラン大学学長解任に恨み節)
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:33875 )