イラクでダーイシュに対抗するための人民義勇軍、結成へ(1)
2014年06月16日付 Mardomsalari 紙

「イラクとシャームのイスラーム国」(ダーイシュ、ISIS)の指導者アブーバクル・アル=バグダーディーが負傷

【国際部】イラク軍は、イラク北部の一部地域を占領した「イラクとシャームのイスラーム国」(ダーイシュ)およびその他の民兵組織の兵士らに対して、大規模な軍事作戦を展開している。

 昨日、ダーイシュのテロリストたちの指導者であるアブーバクル・アル=バグダーディーはマウスィル(モスル)にある自らの隠れ家への爆撃で負傷した。こうした報道が伝えられる一方で、イラクの治安筋は日曜日の正午、ダーイシュのテロリスト360名以上が同国の北部や西部の諸州で最近行われた空爆や戦闘で死傷し、またテロリストたちが使用していた車両50台近くが破壊されたことを明らかにした。

 この戦闘では、サッダーム・ホセイン〔元イラク大統領〕の副官(副大統領)を務めていたイッザトゥッ・ダウリー〔イッザト・イブラーヒーム・アル=ドウリー〕の数名の近親者、特に彼の義理の兄弟や、バアス党体制時代の元軍司令官たち、さらにはサウジアラビア軍の大佐、そしてダーイシュによるニーナワー県への攻撃を計画したアブー・クターダ・アル=マウスィリー(モウスリー)らが殺害された。

 「アル・イラーキーヤ」チャンネルがイラク国防省報道官のムハンマド・アル=アスカリー少将の発言として伝えたところによると、同国の空軍は、モスルからタルアファルに向けて武器やダーイシュのテロリストらを運んでいた車両50台以上を破壊したという。ダーイシュはシリアやトルコの国境に近いタルアファルという町を手に入れようと努めている。約8万人の人口を抱えるこの町の住民は、主にトルクメン系である。

 一部の通信社は、ダーイシュが「ナグシュバンディーヤ」と名乗る別のタクフィール主義集団と、ダーイシュの支配地域で戦闘を起こしたと伝えている。ともにタクフィール主義集団であるこの二つの組織が戦闘を起こした原因は、ナグシュバンディーヤの司令官であったタラール・アル=ダウリーがモスルで殺害されたことにあった模様だ。この人物の殺害は、ダーイシュの手によるものだと言われている。

 モスルではまた、ダーイシュのテロリストらはキリスト教徒らを自宅から追い出し、その住居を没収して、自分たちの基地として利用している。イラク軍による軍事作戦と並行して、クルド人のペシュメルガ部隊もダーイシュとの戦闘に加わっており、ジャルーラー地域の中心地では33名のテロリストを殺害することに成功している。

つづく


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( 翻訳者:8411151 )
( 記事ID:34422 )