イラクでダーイシュに対抗するための人民義勇軍、結成へ(2)
2014年06月16日付 Mardomsalari 紙

イラクのための義勇軍組織、結成へ

 イラク政府軍はイラクの首都バグダードの周辺に、「安全地帯」を設定した。その一方で、イラクのヌーリー・マーリキー首相はダーイシュと戦う義勇軍を管理するための「国民動員機構」の設立を訴えた。

 志願兵らは過激派の民兵と戦うための登録を続けている。こうした行動はイラクのシーア派最高権威(マルジャ)の中でももっとも高位の人物であるアーヤトッラー・アリー・スィースターニーがメッセージの中で、武器を持つことのできるすべての人々に向けて、過激派との戦いとシーア派の聖地防衛に立ち上がるよう呼びかけたことを受けてのものである。

 ウェブサイト「イラーキー・アル=カーヌーン」が伝えたところによると、アーヤトッラー・スィースターニーの代理人を務めるアフマド・アッ=サーフィーが宗教指導者たちの一団を率いる形で、〔イラクにあるシーア派の聖地の一つである〕サーマッラーを訪れた。この行動はイラク軍の士気をあげるためのものだと言われている。

 イラクのヌーリー・マーリキー首相も金曜日にサーマッラーを訪れ、「テロリストら」との戦いで軍を助けるために、志願兵らからなる大隊が近く同市にやってくるだろうと述べた。

 〔他方〕カタールの首都ドーハを本拠地とする「〔国際〕ムスリム・ウラマー連盟」会長のユースフ・アル=カラダーウィーは、アーヤトッラー・スィースターニーがスンナ派の過激派と戦うために武器を取るよう呼びかけたことを批判する声明を出した。

 アル=ハヤート紙の報道によれば、この声明の中でイラクでの出来事は、「〔マーリキー政権による〕圧制の結果、自由に生きることを望み、虐げられた生活を潔しとしない国民によって」起こされた、「スンナ派信徒による普遍的な革命」であると描かれている。

 カラダーウィーはこの声明の中で、マーリキー首相の〔義勇軍組織結成の〕呼びかけはイラクでの「宗派間戦争」へと帰着するものであり、同国の社会の「たて糸とよこ糸を引き裂く」〔=社会を分断させる〕原因となるだろうとの考えを示している。

つづく


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( 翻訳者:GMHNK )
( 記事ID:34424 )