臓器移植の順番待ちの患者、2万5千人にも及ぶ(3)
2014年07月17日付 Jam-e Jam紙

 方々手を尽くしても、命をつなぐための移植用の臓器が見つからなければ、あとは我慢して待つ以外にできることは何も残ってはいない。

 もちろん、こうした期待と我慢が最終的に日の目を見て、患者が臓器移植に成功することもあるだろう。しかし、こうした期待がいつも叶うわけではない。

 信じがたいことかもしれないが、保健省移植・特殊疾病課の関係者らによると、臓器移植を必要としている患者の親族の多くも、臓器を提供したがらないのだという。

 ナジャフィーザーデ氏の指摘によると、もし臓器移植を必要とする患者の親族が〔例えば〕腎臓のドナーとなることを進んで受け入れてくれば、臓器移植を待つ患者たちの問題は解決され、赤の他人が患者に移植用の腎臓を提供する必要は、もはやなくなってしまうだろうという。

 こうした事実が示しているのは、脳死患者の遺族も、また臓器移植を必要としている患者の親族も、ともに自主的に臓器の提供を受け入れ、こうしたことを実際に人間的な行為であると認めるようなレベルにまで、われわれは啓発活動を続ける必要がある、ということである。

各病院間の連携もなく

 脳死患者の遺族の多くが非協力的であるという問題とは別に、臓器移植手術が直面するもう一つの大きな問題として、各病院間でしっかりとした連携が存在しないことが挙げられよう。

 現在、国内の各病院間を結ぶ包括的なシステムというものは存在しない。そのため、ある患者が脳死を起こした場合、そのことを別の医療機関に伝えることができないのである。

 こうした横の連携の不在のために、例えばある患者がある病院で臓器移植を待っていたとしても、どの医療機関で脳死患者がいるのか、当の病院の関係者には分かりようがないのである。

低い「臓器提供指標」

 国内における交通事故を〔主な〕原因とする脳死者数は、年間5千人から8千人を数える。このことに関し、保健省移植・特殊疾病課長はイラン学生通信とのインタビューのなかで次のように述べている。「そのうち、2500件から4千件で臓器提供が行われるべきであるが、現実には脳死患者から臓器提供が行われるのは665件に過ぎない」。

 ナジャフィーザーデ氏は、国内の「臓器提供指標」(1年間で100万人中、臓器移植が行われる割合)は8.7人だとした上で、「この指標の世界レベルの最低値は20である。我が国では交通事故件数が多いので、この指標は最低でも30.8にはならねばならない」と述べている。

 同氏によれば、我が国の理想的な臓器提供指標は48であるという。こうした誇るべき数値を達成するには、各メディアやその他の文化関連機関が、「臓器提供の文化」の制度化に向けて啓発活動に励むことが必要であることに、疑いの余地はないだろう。

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(翻訳者:ペルシア語記事翻訳班)
(記事ID:34868)