アフマド・ジャンナティー「一日一回しか食事ができない時代が来るかもしれない」
2015年01月31日付 Mardomsalari 紙


 〔‥‥〕イラン学生通信(ISNA)によると、テヘラン臨時金曜礼拝導師のアーヤトッラー・アフマド・ジャンナティーはテヘランでの金曜礼拝の説教で、政府責任者らは〔ハーメネイー最高指導者が提唱する〕抵抗経済政策に従う必要があると強調した上で、「最高指導者は、抵抗経済こそ、経済問題を解決し、経済制裁を打破して、〔外国からの〕圧力をはねのける方法なのだと言っている」と述べた。

 テヘラン臨時金曜礼拝導師は続けて、イランとアメリカ両政府による二国間交渉について言及し、「彼ら〔=政府関係者〕がアメリカとどんな親族・親戚関係をもっているのか知らないが、アメリカには彼らの水と食料を提供する義務があるなどと、彼らは思い込んでいるようだ」と指摘した上で、次のように述べた。

彼らも表向き、〔抵抗経済の必要性について〕ある程度の話を持ち出しているようだが、しかし〔経済〕問題を解決し、制裁を打ち破る唯一の方法はアメリカとの妥協以外にない、そうすれば制裁は解除される、というのが彼らの本心なのである。そうなれば、我々の経済も活発になるというわけだ。

 ジャンナティー師は今ある諸問題はいずれ解決されるだろうと述べた上で、次のように語った。

今ある諸問題が解決されるには、ある程度の抵抗と、苦難への忍耐が必要だ。この道のりで、つらいこともあるかもしれないが、しかしこうした苦難を耐えることは可能だ。人民もこれらの苦難を耐えてくれるだろう。

 同師は続けた。

一日に二回しか食事ができない時代が来るかもしれない。状況がさらに悪化し、たとえ一日に一回しか食事が取れなくなったとして、それでどんな問題があるというのか。今でも、一日に一回しか食事ができな人が一部にいるではないか。我が人民は我慢強い。なぜなら、飢えに耐えることは、愛する者たち、若者たちを失う悲しみ〔※〕よりもつらいことではないからだ。若者を、愛する者を失った人が、今になって、革命のために、イスラームのために、体制のために多少の飢えを味わう用意すらないなどというようなことがあるだろうか。

※訳注:イラン・イラク戦争で多くの犠牲者を出したことを指している。

 テヘラン臨時金曜礼拝導師は、飢えを味わえと言っているわけではないと指摘した上で、次のように付け加えた。

私が言っているのは、抵抗の過程で、われわれが苦難を耐え忍ばねばならない状況に至る可能性がある、ということである。というのも、頂点に達するためには、常に苦難への忍耐が伴うからだ。

 ジャンナティー師は、最高指導者がヨーロッパや北アメリカの若者たちに手紙を送り、イスラームという宗教に関しては信頼に足る資料にあたるよう、世界の若者たちに呼びかけたことに言及し、さらにソロモン王からシバの女王に宛てた手紙を引き合いに出して、「これは、私たちのソロモン王からの手紙なのである」と述べた。

 同師は、レバノンのヒズブッラーがシオニスト体制の見回り兵に報復攻撃を行ったことに言及し、「これは始まりにすぎない」と指摘した上で、「イスラエルは次の行動を覚悟しておくべきだ。われわれはヒズブッラーの殉教者たちの殉教記念日に、ヒズブッラーの大いなる勝利と、イスラエルの敗北の目撃者になりたいと思っている」と語った。

 ジャンナティー師はさらに、サウジアラビア国王の死去についても言及し、「サウジアラビアの前国王はシーア派に大変な敵意を抱き、タクフィール(背教徒宣告)〔主義者たちのグループ〕を立ち上げ、それを擁護した」と指摘した上で、「サウジアラビア国王は〔最後の審判のときに〕自らの行いにふさわしい報いを受けるだろうし、今もまさにこれまでしてきたことへの罰に耐えているところだろう」と述べた。

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( 翻訳者:8413303 )
( 記事ID:36937 )