シリア政権の「第一の失敗」としての経済的失策(4)
2022年02月06日付 その他 - al-Souria.net 紙


■シリアの失敗…第一に存在するのは経済の失敗

【スーリーヤ・ネット】

シリアの社会およびその社会的多様性の支柱であった中産階級やそれ以上の階級の人々が放逐された。これらの階級は、世界市場に結びついたシステムを生産し、構築する能力を持っていた。シリアは産業界から銀行、大規模プロジェクトを実施する能力がある会社群に至るまで、全ての分野におけるエネルギーを有していた。シリアでは前世紀にあたる1950年代の末以降、ナセリズムの失敗経験から、「統一の時代」における国有化政策への移行がなされたのち、エリートたちの国外移住が始まった。この移住は今日に至るまで続いている。彼らの移住先はほとんどの場合レバノンや湾岸アラブ諸国であった。レバノンはシリア人の有能を存分に活用し、産業、貿易、建設、銀行を含む諸分野において彼らの能力の恩恵を受けた。シリア人はベイルート市内の複数地区、なかでもバダロ地区やヴェルダン地区における建設作業に携わっていた。レバノン人たちは、ラッス・ベイルートにゲフィノア社のビル群が建築された際に、多くのシリア人が自国を後にしたことを知っているだろうか。

今日、史上例を見ない経済危機に苦しんでいるシリアで発生していることは、インフィターフ(開放)政策の代わりに、横領政策が幅を利かせるようになった長い年月がもたらした直接的な帰結である。また正義と法の国家が占めていた場所は、宗派主義と治安機関が支配する国家政策が奪い取った。

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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:47008 )