イラク:カーズィミー首相がローマ教皇に国内のキリスト教徒の居場所を確立することを確認(2)
2021年07月02日付 al-Quds al-Arabi 紙


■イラクのカーズィミー首相がローマ教皇に国内のキリスト教徒の居場所を確立することを確認する

【バグダード:本紙】

フランシスコ教皇は「イラクにおける平和への取り組みを強化することの重要性と、それにより民衆の繁栄と安定が実現されること」を強調しつつ、カーズィミー首相および同行する使節団を歓迎した。

同首相はまたバチカン市国の国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿と会談し、両者は「両国の関係や協力体制の強化、および観光グループや宗教グループらが歴史的都市ウルに集うことを円滑化するための共同調整」について検討した。

カーズィミー首相は昨日金曜(7月2日)、イタリアのマリオ・ドラギ首相と軍事協力について検討し、同首相にバグダードを訪れるよう呼びかけた。

カーズィミー首相の広報室が発表したところによると、同首相はドラギ首相とイタリアの首都ローマで会談を行った。

同会談の中でカーズィミー首相は、「テロ組織イスラーム国との戦いのための国際有志連合内におけるイタリアの役割、およびこの観点において同国がイラク軍に提供する支援に対する敬意」を表し、「イラクは今後の局面におけるイタリアの更なる役割を期待している」と明らかにした。

同氏はまた、イラクが「イタリアとの軍事協力体制を、軍事訓練および組織的犯罪、マネーロンダリングの追跡、またその他の違法活動対策といった分野における事業の発展によって拡大し、同様の分野におけるイタリアの経験を役立てる」ことを望んでいると明らかにした。

同氏が表明したところによると、イラクは「特にインフラ分野における国内のイタリア資本の企業・投資の更なる役割と、ファーウ港へとつながる(トルコ−バスラ間)鉄道敷設計画に関して進行中の協議の加速」を歓迎している。

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( 翻訳者:吉岡珠実 )
( 記事ID:51388 )