シリア:長期にわたる「現実としての」シリア分割(7)
2022年02月01日付 その他 - al-Souria.net 紙


■ロシア…「現実としての」シリア分割

【スーリーヤ・ネット:バッサーム・ミクダード】

その後の期間にテロリスト細胞の殲滅を目的として実施された作戦は、競合する勢力間の接触線を変えることにも地域内の勢力図を変更することにもつながらなかった。最終的に、シリアの軍事状況は2021年に安定をみせることとなった。その背景には、今後何年にもわたって各勢力圏によるシリアの分断を根付かせうる外的軍事要素の存在がある。各勢力が彼ら同士の直接的な衝突を控えているという現状はこれから長く続く可能性があり、これは新たな暴力のサイクルをもたらしうる負のファクターを減じることに貢献するだろう。

これら負のファクターの筆頭には、安保理決議第2245号の条項を実際に適用することが不可能になった今。政治的解決に向けた明確なロード・マップが欠如していることが挙げられる。次に重要なものとしては、制憲委員会のプロセスが失敗に終わったことがその好例であるように、政府と反体制勢力が協調的な解決策に関する合意に達することができていないという事実が挙げられる。

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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:52416 )