シリア:アサド政権による制裁回避の手段(3)
2022年03月22日付 その他 - al-Souria.net 紙


■「シリアにとって制裁回避は『職務』となっている」…英紙がアサド政権による制裁回避の手段を暴露

【スーリーヤ・ネット】

ガーディアン紙は、ターヒル氏がアサド政権の支配領域を起点とする麻薬物質「キャプタゴン」の密輸に携わっていたと付言した。その後同氏は同政権に資金を提供し、密輸活動に携わったことで制裁の対象となったという。

同紙はさらに「制裁を回避し、国内の違法な経済を回し続けるためにシリア政権が活用している犯罪ネットワーク」に関して、「西側諸国の政府が行ういかなる現代的政策よりも優れている」と評した。

さらに同紙は、ロンドンを拠点とする「シリア法開発プログラム」の研究者であるイーヤード・ハーミド氏の発言を次のように伝えた。「架空企業を追跡し続けることが重要である。なぜならそれは、アサド政権がシリアにおいて人権侵害を続けるために用いている資産や金銭的源泉を凍結させ、枯渇させるための手段となるからである」。

金融犯罪防止を専門とする国際組織「ACAMS」のグローバル制裁担当局のジャスティン・ウォーカー局長によると、「各国政府は制裁が課される前に、架空会社が株式を購入したり、資金を移転したりするのを待つ必要はない」という。

(4)に進む

(2)に戻る

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:53120 )