シリア:オーストリア首都で難民数が増加、うち75%がシリア人(2)
2024年11月27日付 al-Watan 紙
■オーストリアでシリア人に有罪判決 ISISの宣伝動画を拡散…難民支援政策にも批判の声、シリア人の流入続く
【ダマスカス:本紙】
この事件は、先月ザンクト・ペルテン市で摘発されたイスラーム国のネットワークに関連する動きの一環ともみられている。同市では、組織のリーダー格とされる北マケドニア出身の20歳の男が逮捕され、5年の懲役刑を言い渡された。
捜査当局の発表によると、このネットワークは13歳から15歳の未成年者をイスラーム国に勧誘していた疑いがあり、オーストリア政府は過激派対策とテロ活動の監視体制を強化する方針を示している。
シリア人避難民がウィーンに集中 社会保障制度をめぐる議論も
一方、首都ウィーンでは、他の連邦州から流入する難民の数が顕著に増加している。現在、最低生活保障の対象となっている難民はおよそ6万2,500人に上り、昨年10月までに2万1,532人が難民申請で肯定的な判決を受けた。これは2023年と比べて7%の増加となっている。
オーストリアのポータルサイト「MSN」によると、認定された難民のうち75%をシリア人が占め、次いでアフガニスタン人とソマリア人が多いという。完全な難民認定を受けたのは1万4,869人、「補完的保護」を受けたのは6,663人だった。
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( 翻訳者:国際メディア情報センター )
( 記事ID:58626 )