シリア:シリア人を筆頭とする多数の難民に対するキプロス、ドイツの対応(2)

2022年02月14日付 al-Watan 紙

■ドイツは難民を受け入れるための施設を新たに設置…キプロス内務大臣「トルコは我々の国への難民の殺到を引き起こした」「彼らの行動は残酷である」

【ダマスカス:本紙】

同大臣はキプロスの総人口が85万人であるなかで、同国における難民申請は昨年から新たに13,000件以上にまで増加したと指摘しつつ、「我々に対してトルコが行っていることは残酷である」と述べた。

同大臣は、毎日60~80人の不法移民が密渡航業者の主導のもとで、キプロス島内の2領域を隔てている緩衝地帯(国連管理下の『グリーンライン』、全長184km以上)を通過していることを明らかにした。さらに、昨年キプロスへ移住を希望した人々のうち85%が同様の手段で同国に入ったことを明らかにした。

同国内務省によると、2021年時点でいまだ留保されている難民・庇護申請の最大件数はシリア人移民によるものであり、これにカメルーン、コンゴ民主共和国、ナイジェリア、ソマリアが続いた。

ヌリス大臣は、キプロスに到着する難民の多くは、まず航空機でイスタンブールから北キプロス(国際的に承認しているのはトルコ政府のみ)に入り、その後密渡航業者のサポートのもとで緩衝地帯を横断すると指摘した。キプロス島の南北を隔てる緩衝地帯は国境ではなく停戦ラインであり、その内部の地域に対しては特定の政府が管轄権をもたない。

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翻訳者:メディア翻訳アラビア語班
記事ID:52181