シリア:戦争で負った傷に対する医療ケアの欠如に苦しむラッカ市の住民たち(2)

2022年02月22日付 al-Watan 紙

■戦争で負った傷に対する医療ケアの欠如に苦しむラッカ市の住民たち…「イスラーム国」の地雷で片足を失った少女が学校を中退

【ダマスカス:本紙】

アブー・イスマーイールと呼ばれる男性が語ったところによると、彼は3年前にラッカ市内のブスターン庭園地区にある自宅に戻った際、家屋の1部屋に敷設されていた地雷が爆発したことによって彼の息子が片足を失った。当時同地で活動する多くの国際組織の存在にもかかわらず、こうした障害を負った人々が必要とした支援処置はわずかになされただけだった。

アブー・イスマーイールは、ラッカ市の全ての住民に対する事例と同様に、戦争で負傷した人々に対する重大な怠慢が存在し、実際彼らに支援を提供している国際機関が存在しないことを指摘した。彼によると、彼の息子は自らが負った障害のために勉強することさえままならず、移動するために義足を必要としているという。また医者の一人からは、息子の脚の切断面を矯正するために手術が必要であると告げられたという。

11歳のラグドさんは、3年前にイスラーム国が仕掛けた地雷が爆発したことにより片足を失い、学校を中退せざるを得なかったことを明らかにした。彼女の自宅は学校から遠く、朝に登校する際、また正午に下校する際に家族が彼女に同行することができなかったことが理由であるという。彼女の家族は車いすも所有していない。

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翻訳者:メディア翻訳アラビア語班
記事ID:52945