イエメン:国連特使の和平合意に関する報告にイエメン国内で反応さまざま(1)

2023年12月25日付 al-Quds al-Arabi 紙

◼イエメン人は和平ロードマップに関する国連の声明をどう読んだのか

【アデン:アフマド・アグバリー、本紙】

国連(のグランドバーグ・イエメン担当特使)は土曜日、「イエメンの紛争当事者は和平ロードマップに盛り込まれる包括的なプロセスに取り組むことで合意した」と発表した。この声明は、イエメン国内で様々な反響を呼んだ。楽観的な見方、疑問視する声、否定する意見などに混じって、サイレント・マジョリティ(物言わぬ多数派)は、ここ数年何ら進展もないまま交渉が頓挫し、和平諸合意が崩壊して、生活環境が悪化する中、8年に及ぶ戦争と1年以上の脆弱な停戦がもたらした過度の苦痛と希望の喪失のため無関心になっている。

楽観主義と曖昧さ

アブー・バクル・カルビー元イエメン外相は、楽観的ながらも疑問を抱いた。彼は国連声明の曖昧さを指摘し、「国連特使の声明は希望をもたらすものだが曖昧過ぎる。声明の一般的な枠組み、声明がサウジアラビアとフーシ派(アンサール・アッラー)のこれまでの停戦合意の背景とどう関係しているか、そして戦争終結に向けた合意の実行メカニズムを確立するためにこの問題を国連に帰するかを明確にする必要がある。イエメンの人々は、自分たちが問題解決に近づいており、逆戻りはないと期待しているからだ」と述べた。

アデン・ガド紙のファトヒィー・ビン・ラズルク編集長のように、楽観的であると同時に、戦争継続を望むすべての人たちに対決を挑むオピニオンリーダー(世論形成者)もいる。彼はイエメンにおける和平ロードマップに関する発表を歓迎し、迅速な成立を求め、「9年間の苦しみを経てようやく、トンネルの先に光が見えてきた。戦争を終わらせ、道路を開通させ、餓死寸前の人々に賃金を支払うために、あらゆる取り組みを支持しなければならない。すべての努力を支持し、戦争の継続を求める声はすべて拒否せよ」と訴えた。

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翻訳者:萩野穂高
記事ID:56980