イエメン:国連特使の和平合意に関する報告にイエメン国内で反応さまざま(3)

2023年12月25日付 al-Quds al-Arabi 紙

◼イエメン人は和平ロードマップに関する国連の声明をどう読んだのか

【アデン:アフマド・アグバリー、本紙】

そして、「フーシ派は、今回の同意がフーシ派とサウジアラビアとの間で行われることに固執していたが、サウジアラビアはこれを拒否している。というのも、サウジアラビアがフーシ派のこの要望を受け入れることは、フーシ派が主体となっている国際化したイエメン内戦の渦中にあることを認め、受け入れたことになるからだ。そのため、サウジアラビアは、この停戦合意はイエメンの当事者間交わされるべきであり、サウジアラビア、オマーン・スルタン国、国連はあくまでも仲介者であり保証人であると主張した。フーシ派は一貫してこれを拒否している。なぜなら、彼らといわゆる「大統領指導評議会(PLC)」との間で合意を締結すれば、フーシ派が、イエメンの正当な権威の代表としてのPLCの合法性を認めることになり、事実上、(フーシ派が)反政府勢力になるからである。このジレンマから抜け出すために、PLCを介さずに政党や各勢力が合意文書に調印する案もあったが、この案は多くの方面から賛同されなかった。なぜなら、このようなやり方ではいわゆる正当な権威が消失し、もはやイエメンが成立しないことを意味するからである。したがって、このような複雑な事態に対する現実的な解決策として、国連特使はこのような形で合意を発表することになったが、これは最初の停戦と停戦の延長を発表と同じやり方である」と続けた。

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翻訳者:萩野穂高
記事ID:56999