イエメン:国連特使の和平合意に関する報告にイエメン国内で反応さまざま(6)

2023年12月25日付 al-Quds al-Arabi 紙

◼イエメン人は和平ロードマップに関する国連の声明をどう読んだのか

【アデン:アフマド・アグバリー、本紙】

「イエメン人は、自分たちのニーズや願望にそぐわない地域的・国際的外交的な働きかけを飲み込む能力を身につけたようだ。この問題を武力で解決しようとする意図は、いくら雄弁に語ろうとも存在し続ける」と付け加えた。

一方、ジャーナリストのアブドゥッラー・ドゥーブラ氏は、停戦自体は有意味だと考えている。彼は、「新しいロードマップに疑問をもつ人々へ、私はそれが石油資源の分配/共有と引き換えに停戦を延長することに他ならないと思う。しかし、国を疲弊させることを目的とした紛争中の停戦は、たとえ資源の分配/共有を通じてフーシ派に戦略的利益もたらすとしても、有意味である」と主張している。

戦争の指針

イエメン南部の分離独立を支持する南部の人々の中には、国連特使の発表に悲観的な反応を示す者もいる。アデンの南部ジャーナリスト組合のアドナーン・アージャム副会長、「ロードマップはイエメンの南北の対立を生み出すものだ。これは我々が再三警告してきたことである。フーシ派は、北部を他者に支配されることを拒み、南部を支配しようとしている。そして、息絶えるまで戦いうだろう。ロードマップも和平プロセスも偽りで、(イエメンの)南北の対立の基礎となるものだ」と否定的な見方を示した。

アデンの腐敗撲滅国家最高院(Supreme National Authority for combating corruption)のメンバーであるアブドゥッラー・ムバーラク・ガイスィー氏は、「サウジアラビアとオマーンによる和平ロードマップに暫定政府とフーシ派とともに合意する南部の関係者は、南部住民の国家回復の権利を無視したロードマップに合意するために作り出された者たちである。したがって、彼らは最低でも南アラビア人人々の裏切り者である」と批判した。

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翻訳者:萩野穂高
記事ID:57004