レバノン:ヒズブッラー書記長がアールーリー氏の暗殺に対する報復を必ず行うと強調(3)

2024年01月05日付 Al-Nahar 紙

■ナスルッラー・ヒズブッラー書記長:アールーリー氏の暗殺に対する報復は必ず行われ、交渉はガザ侵攻を止めた後となるだろう

【ベイルート:本紙】

さらに同氏は、イスラエル軍は心理戦の一環として自軍の被害を隠蔽しているとし、10月7日以降同軍で負傷した兵士の数は1万2000人にのぼると付言した。また統計では、北部戦線で2,000人の負傷者が存在し、その多くが厳しく絶望的な状況に置かれていることが指摘されている。

ナスルッラー氏は南部戦線の状況について肯定的に捉え、次のように述べた。「南部戦線の成果にはイスラエル入植地からの避難民が含まれ、彼らはイスラエル政府への圧力要因ともなっている。この追放はイスラエル政府に心理的、経済的、さらに治安的な圧力をかけることになるだろう」。

同氏は、南部戦線の目標は2つあると明かした。1つ目は「ガザへの侵攻を止めるように敵政府に圧力を掛け消耗させること」であり、2つ目は「戦場でのガザ地区に対する圧力を軽減することである」という。同氏はこれらが効果的であったことを強調し、その証拠として、ガザ地区のイスラエル兵らを苦しめている疲弊や圧迫に関する、イスラエル当局者らの声明を挙げた。また北部戦線に関しては、もしイスラエル兵が約1万2000人もいなければ、ガザ地区を彼らから解放するのはより容易だっただろうとした。

(4)に進む

(2)に戻る


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:酒井梢太
記事ID:57127