レバノン:ヒズブッラーと米国の間接的協力関係は生じうるか?(3)

2024年01月19日付 Al-Nahar 紙

■対立の新たな段階では米政府とヒズブッラーの「間接的協力関係」がみられるか?

【本紙】

これら複数筋はまた、ヒズブッラーにとって「ハマース」とその指導者らが重荷になっていることから、同党が彼らのためにいかなる戦闘も行うことはないだろうとの考えを持っている。むしろ反対に同党は、域内で予想される、またガザ戦争終結後に予測される次なる交渉の段階に向けた準備をすることになり、これは来る春ないしは初夏になるかもしれないという。この準備は、同党が発する政治的メッセージに応じて各国が行う準備を通じて、交渉のテーブルに同党の座席を確保することを意味する。また同党は、国際社会との対立の継続に高い代償を払うよりも、自らを国内的・地域的アクターから国際的アクターへと変容させることを望んでいる。

複数筋の考えによると、特に現時点においてヒズブッラーは、一部の要求にネガティブでないかたちで応じることを通して、安保理決議第1701号の実施の盃を可能な限り長い期間にわたって遠ざけ、時間を稼ぐことを望んでいる。また同様にこの観点において、同党は「ハマース」のように国際的な標的となることを回避しようとしており、また(ハマースの)役割が自身に移行するのを恐れているため、何としてでもその戦争に引き込まれないようにする選択に頼っているのである。

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翻訳者:大森耀太
記事ID:57184