レバノン:ホッホシュタイン氏の矛盾する警告と助言(4)

2024年03月06日付 al-Mudun 紙

■ホッホシュタイン氏の「安心させながらも恐ろしい」助言と警告

【本紙】

明白な警告

ホッホシュタイン氏は、安保理決議第1701号の履行には複数の段階を要し、各段階とも時間がかかることを承知しているために、即時かつ迅速な同決議の完全な履行をめぐる問題を提起しなかったことは明らかだ。しかし同氏にとっての根本は、停戦の実現と、両者の国境において避難した住民の帰還である。その後、国際的な決定を完全に履行することについての検討に移行できる。

レバノン人たちは、ホッホシュタイン氏の立場が含意するところを明らかな矛盾とともに読み取った。彼らの一部は米国の路線に充足感を示し、交渉はエスカレーションの回避に向けて順調に進んでいると考えている。他方で、特に同氏がガザ地区での停戦は必ずしもレバノンに適用されるわけではないと発言した際など、状況悪化の可能性に大きな懸念を示す人もいる。このことが南部やブルーライン(訳注:イスラエル・レバノン間の停戦ライン)沿いにおける、軍事的および治安的現状の変更と結びついていることには相違ない。またこれは多かれ少なかれ、ヒズブッラーの撤退ないし武装解除の問題を意図している。しかしレバノン人たちはみな、ホッホシュタイン氏のメッセージには驚異のレベルに達しかねない明らかな警告が分かりやすい言葉で含まれていることで一致している。

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翻訳者:大森耀太
記事ID:57479