サウジアラビア:アラブ首長国連邦との領土問題が再び表面化(3)

2024年04月15日付 al-Quds al-Arabi 紙

■サウジアラビアとアラブ首長国連邦の領土をめぐる係争

【国連:本紙】

両国は1974年にサウジアラビアがUAEを承認する協定に署名しており、これによりサウジアラビアは(UAEが領有を主張する)ブライミー・オアシスの一部を放棄する代わりに、両国国境地帯、カタールとUAEを隔てる全長50キロメートルの海岸、フワイサート島のほか、その一部がUAE国内に広がるシャイバ油田を取得することが定められた。

その後UAE政府はこれらの土地を取り戻そうとしたが、UAEが1999年にオマーンの支援を受けて、シャイバ油田からの収益を分配しないことに抗議するために、サウジアラビアで行われた湾岸協力会議の外務大臣・石油大臣級会議会議をボイコットするまで、サウジはこれを完全に拒否した。

2004年、ハリーファ・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン氏がUAE大統領に就任したのち、同氏は自国が「例外的な状況で(サウジ・UAE間の国境画定協定に)署名を余儀なくされ、これは不当な協定である」と主張し同協定を修正しようと試みたが、サウジアラビアはこれに応じなかった。

(2)に戻る

最初に戻る


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:瀬川遥加
記事ID:57834