海軍総司令官「われわれはオマーン海で強固な防衛システムを確立している」
2008年11月24日付 Jam-e Jam 紙


【政治部】国軍の海軍総司令官はミサイル発射可能な小型艦船2隻、ならびに国産潜水艦1隻が建造されたことを明らかにした。

 イラン学生通信の報道によると、サイヤーリー海軍准将は記者会見の席上で、アーザル月第二週〔※11月28日からの週〕にも「統一87」と題した軍事演習を行うことも発表した。

 同総司令官は、ガディール型潜水艦1隻が国軍の海軍部隊に追加されるとして、「アーザル月7日〔11月27日〕にもガディール型潜水艦がもう一隻、国軍の海軍部隊に追加される予定だ」と詳細を明らかにした。

 同総司令官は続けて、オマーン海やペルシア湾、ホルモズ海峡での動きは全て〔イランの〕監視下にあり、敵がイラン・イスラーム共和国の領海内に侵入することは不可能だと強調した上で、最近オマーン海沿岸地域に海軍の新たな管区が開設されたことに触れ、「同海上管区の任務は、オマーン海に強固な防衛ラインを築くことだ」と述べた。

 サイヤーリー准将はその上で、「国軍の海軍部隊は自らの任務を遂行するにあたり、『ヴェラーヤト』と名付けられた海上管区をジャースク地方に新設した」と付け加えた。

〔中略〕

 同総司令官はまた、北部の海上国境線ならびにカスピ海沿岸地方の安全確保へ向けた海軍の構想について、「イスラーム共和国体制にとって、カスピ海は平和と友好の海であり、カスピ海で部隊を拡大するつもりはない。しかし同地域での国益は守るつもりだ」と述べ、さらに「カスピ海地域の20%は、イスラーム共和国の海域であるとわれわれは認識しており、同地域の保安はわれわれが完全な形で行う」と明言した。

 同総司令官はまた、海軍の任務とはあらゆる敵に対して全領海を防衛することだとした上で、「イラン・イスラーム共和国軍ならびにイスラーム革命防衛隊は、イスラーム共和国体制の防衛にあたって、明確な任務を帯びている。われわれは、自らの国益と国境を守る準備はできている」と付け加えた。

 危機的状況が訪れた場合にイスラーム共和国がホルモズ海峡を封鎖する可能性が取り沙汰されていることについて質問を受けたサイヤーリー総司令官は、次のように述べた。「われわれはホルモズ海峡を封鎖するとは言っていない。イラン・イスラーム共和国体制は、このようなことをする能力があるということ、侵略や攻撃があった場合には、イラン・イスラーム共和国海軍は自国の領海を防衛するということを述べているに過ぎない」。

 サイヤーリー准将はイラン南部の海域に外国の部隊が駐留していることについては、次のように述べた。「国際法によれば、これらの部隊は公海に駐留していることになっている。もちろん、われわれが彼らの不当な利益に同意しているということではない。われわれは彼らが不当な利益を同地域で追求していると認識している。われわれは南部海域での全ての動きを監視している」。

 同総司令官はまた、国軍の海軍部隊が現在置かれている状況について評価する中で、「国軍の海軍部隊は良好な状況にある。現在、われわれが必要としている物資については自給が可能となっている」と述べた。

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:15199 )