ハーシェミー氏、今週の金曜礼拝に現れず:「混乱を避けるため」との説明
2009年08月11日付 E'temad-e Melli 紙

【政治部】アクバル・ハーシェミー=ラフサンジャーニー氏は今週のテヘラン金曜礼拝には参加せず、別の人物が導師を務めることになりそうだ。

 このことに関し、同氏の事務所側からは、次のような発表が出されている。「今週のテヘラン金曜礼拝で、アーヤトッラー・ハーシェミー=ラフサンジャーニーが導師を担当するのかどうかについて、人々から数え切れないほど多くの問い合わせのお電話をいただいた。そこで、次の通りお知らせする。金曜礼拝という政治的・宗教的行事での混乱の発生を未然に防ぐため、専門家会議議長兼公益判別評議会議長〔ラフサンジャーニー氏〕は今週金曜日、礼拝を執り行わない」。

 テヘランには4名の臨時金曜礼拝導師がおり、通常は順番に導師を担当している。ハーシェミー=ラフサンジャーニー氏は最近では、ティール月26日〔西暦7月17日〕にテヘラン金曜礼拝の演壇に登った。その後の数週間は、アフマド・ハータミー氏、アフマド・ジャンナティー氏、モハンマド・エマーミー=カーシャーニー氏が金曜礼拝を執り行った。

 今週の金曜礼拝は、専門家会議議長〔ラフサンジャーニー氏〕が担当することが予想されていた。しかし全国金曜礼拝導師政策評議会議長は、「ハーシェミー=ラフサンジャーニー氏は金曜礼拝の場が政治的に悪用される事態を防ぐため、今週の礼拝には参加しないだろう」と述べた。

 こうして、公益判別評議会議長が4週間に1度金曜礼拝導師を務めるというこれまでの慣例が破られたのは、第10期大統領選挙開催後、これで2度目となる。

 ハーシェミー=ラフサンジャーニー氏は選挙開催前、ホルダード月1日〔西暦5月22日〕に金曜礼拝導師を担当し、その後8週間、金曜礼拝に姿を現さなかった。

 以前、セイエド・レザー・タガヴィー全国金曜礼拝導師政策評議会議長は、ラフサンジャーニー氏がこのように〔8週間連続して〕金曜礼拝導師を務めなかった理由について、最高指導者が〔ラフサンジャーニー氏が順番的には金曜礼拝導師を務めるはずだった〕ホルダード月29日〔西暦6月19日〕の礼拝を執り行ったためだとしていた。このため、選挙後に公益判別評議会議長〔ラフサンジャーニー氏〕を導師として行われた最初の金曜礼拝は、ティール月26日にずれ込んでしまったというのだ。

 大統領選挙の結果に反対する者たちが大挙して押しかける中行われたこの金曜礼拝で、ハーシェミー=ラフサンジャーニー氏は、先の混乱で逮捕された者たちの釈放など、国が危機から脱出するための解決策を示した。しかしラフサンジャーニー氏のこの提案に対するこれまでの反応は、冷淡なものだった。

 このときの金曜礼拝では、一方で「私服」たちがメフディー・キャッルービー氏やアブドッラー・ヌーリー氏を襲撃するといった事件が起きた。また治安維持軍が、金曜礼拝の開催地であるテヘラン大学周辺の通りで、選挙に抗議する人々約40名を逮捕するといった出来事も発生した。

 週の初めには、ラフサンジャーニー氏は自らの個人ウェブサイトで、今週の金曜礼拝は公益判別評議会議長が導師となって開催されると発表していたが、ティール月26日の礼拝で起きた事件を繰り返さないために、同氏は今週のテヘラン金曜礼拝導師を辞退することを決めた模様である。

〔後略〕

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( 翻訳者:小澤真理 )
( 記事ID:17193 )