革命最高指導者、北ホラーサーンを訪問「一部の無策が問題を大きくしている」
2012年10月11日付 Mardomsalari 紙

 革命最高指導者は、一致団結を保持し、計画を立て、法的制約を守り、責任感をもち、責任転嫁をしないことこそ、国の責任者の務めだと指摘した上で、「憲法には国会、政府、大統領、司法権それぞれの役割が明記されている。それゆえ、責任者たちは自らの法的責務に則って行動し、心と言葉を一つにして、ともに歩む義務があるのである」と強調した。

 〔北ホラーサーン州の〕ボジヌールドにあるタフティー・スタジアムで、同市の熱気にあふれる市民ら数万人と面会したアーヤトッラー・ハーメネイー最高指導者は、〔‥‥〕イスラーム的進歩を達成するためには、自らの強みと弱点を認識し、状況にあった計画を立て、目標に向かう歩みを逐一モニタリングし、国民に〔目標達成までの〕ロードマップと直面する問題・危険について知らせることが必要だと述べた上で、「こうしたことは社会の指導者たちの義務である。それは政治指導者であるか、知的指導者であるか、宗教指導者であるかにかかわらない」と語った。〔‥‥〕

 同師は喜びに満ちあふれ、教育レベルの高い、勇敢な若者こそ、イラン国民を支えるもう一つの財産だとし、再度人口抑制策が続けられたことこそ、イラン暦70年代半ば〔西暦1990年代半ば〕に犯された過ちに他ならないと指摘、若者は国を前進させる原動力である以上、こうした過ちは撤回されねばならないと強調した。

 同師はその上で、「もちろん、人口抑制策の実施は70年代初頭〔1990年台初頭〕ならば正しい政策だったと言えるが、しかしそれを70年代半ば以降も続けたのは誤りであった。国の責任者たち、特に指導部はこの誤りに対して責任がある。神に赦しを乞わねばならない」と指摘した。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は国の強み・能力を数え上げた後、物価高や失業をはじめとする一部の問題に触れ、「これらの問題は全国民が格闘している問題であるが、解決不可能な問題というわけではない。なぜならイスラーム革命は過去33年間にわたって、これよりも大きな問題を経験してきたからだ」と続けた。〔‥‥〕

 イスラーム革命最高指導者は制裁について、「制裁は新しい問題ではない。それはイスラーム革命が勝利を収めた最初の頃から存在してきた。しかし、敵は制裁問題を誇張し、残念なことに、国内にも彼ら〔=敵〕と異口同音の者が一部にいる」と指摘した。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は〔敵が〕何段階かに分けてイラン国民に敵対的な制裁を強化しているのは、それらが効果を生んでいないためだと述べ、「アメリカや一部のヨーロッパ諸国は、これらの制裁は核エネルギーの問題と関連があるかのように偽っているが、しかしイスラーム革命が勝利した最初の頃から制裁は始まっており、その頃には核エネルギー問題は存在しなかったのである」と述べた。

 同師はその上で、「彼らは、もしイラン国民が核エネルギーを諦めれば、制裁は解除されるなどと嘘を言っているが、これらの不条理で、一種野蛮とも言える制裁を彼らが科している本当の原因は、彼らのイラン国民に対して抱いている憎しみ、怒りにあるのである」と続けた。

 ハーメネイー最高指導者はさらに、「これらの制裁は実際、一国民に対する戦争なのだ。しかし神の恩寵により、敵はこの戦争でもイラン国民に敗れ去るだろう」と強調した。

 同師はさらに、「もちろん、制裁は諸々の問題を生じさせていることも事実だが、〔政府による〕一部の無策が問題を大きくしている面もある。しかしこれらの問題は、イラン・イスラーム共和国が解決できないようなものではない」と続けた。

 同師は、最近の外貨・リヤールの混乱と、それに対してイラン国民の敵が示している歓喜について触れ、次のように指摘した。「一部の者が2〜3時間ほど、テヘランの二つ通りでゴミ箱に火を付けて騒ぐという出来事があったが、それに対して西洋諸国の一部当局は即座に、外交的な冷静さを脇に置いて、子供じみた様子で喜びを表明した。しかし彼らに問わねばならない、果たしてより悪いのはイラン経済の方か、それとも約1年前から街頭デモに悩まされているヨーロッパ諸国の方か、と」。

 同師はその上で、「イラン・イスラーム共和国がこれらの問題で滅びることはなく、神の恩寵によって、問題を克服するだろう。そして再び、敵どもは打倒イラン国民という叶わぬ夢に執念を燃やすことになろう」と語った。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:27849 )