遊牧民の血と汗の結晶が、買い叩かれる(3):北ホラーサーン州
2013年05月06日付 Iran紙
北ホラーサーン州遊牧民の移動(IRNAサイトより)
北ホラーサーン州遊牧民の移動(IRNAサイトより)

北ホラーサーン州遊牧部族民局のムーサー・ッレザー・シャードメフル前局長は、現金収入の不足と[生産物を直接販売できる]バーザールがないこと、また、市場を得られないことを、同州の遊牧部族にとって最大の問題であると指摘している。そして、同州で生産される畜産物、とくに、赤身肉[牛や羊の肉を指す]の実に30パーセントが、遊牧民によって生産されていると述べた。


■銀行の貸し渋りも、遊牧民困窮の原因に 

シャードメフル前局長は、さらに、以下のように語った。

必要な現金収入の不足と銀行による貸し渋りは、我が州の遊牧部族民らが苦労して産み出した生産物の利益が、仲介業者の懐に入ってしまう原因となっている。このとき、仲介業者らは、遊牧民にとって、必要な資金を確保してくれる存在になってしまうのだ。

もし遊牧部族民らが、短期長期の銀行からの融資によって、資金を確保できれば、州の畜産物の生産量を増やすことが可能になる。そして、彼らも、州の畜産物の自給率において重要な役割を果たすことができるのである。

■他州には、遊牧民生産品の直販所も

シャードメフル前局長は、さらに、畜産物を直接消費者に提供できる小バーザールがないことを、州内の遊牧部族民のもうひとつの問題であると述べ、こう語った。

今や、遊牧部族民が居住する州の大半には、彼らが生産物を直接販売できる小バーザールが設置されている。これらの小バーザールによって、消費者の利益も生産者の利益も確保されるのだ。

[内容重複のため中略]

北ホラーサーン州では、現在5000世帯、約3万人[※1]の遊牧部族民が居住し、彼らは70万頭の家畜を所有している。これは、同州内で生産される[鶏を除く]食肉の30パーセントに相当する。(完)

※訳注1:北ホラーサーン州の全人口は約80万人。

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(翻訳者:8400001)
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