全国の金曜礼拝導師ら、ジュネーブ合意を支持(下)
2013年11月30日付 Jam-e Jam 紙

ホセイニー=ブーシェフリー「ジュネーブ合意は最高指導者の指導の賜物」

 イラン国営通信の報道によると、ゴム臨時金曜礼拝導師のアーヤトッラー・セイエド・ハーシェム・ホセイニー=ブーシェフリーは、イランの核交渉チームの疲れを知らぬ努力に謝意を示した上で、「ジュネーブ合意は最高指導者が〔ロウハーニー政権を〕指導し、〔5+1と交渉する〕機会を与えたことで得られたものである。これはイスラーム的イランにとって、大いなる成果と言えよう」と指摘した。

 マシュハド金曜礼拝導師のアーヤトッラー・アラム=アルホダーも、「革命最高指導者は交渉チームを《革命の子供たち》と呼んだ。〔彼らを〕中傷して、人心を動揺させるようなことは良くない」と述べた。

 エスファハーン臨時金曜礼拝導師のアーヤトッラー・セイエド・アボルハサン・マフダヴィーもイランと5+1グループとの核をめぐるジュネーブ協議について触れ、「この交渉で、ウラン濃縮の権利がイランに対して正式に認められた。イスラーム共和国は正式に、核エネルギーをもつ世界11ヵ国の一員となったのだ」とした。

 アルダビール金曜礼拝導師で、同州の最高指導者代理を務めるホッジャトルエスラーム・ヴァルモスレミーン〔※アーヤトッラーよりワンランク下の宗教指導者への尊称〕のセイエド・ハサン・アーメリーも、「最高指導者が全権をジュネーブにいるイラン交渉団に与えたことが、交渉団に十分な勇気を与えたのだ」と語った。

 ハメダーン金曜礼拝導師で、同州の最高指導者代理を務めるアーヤトッラー・ギヤーソッディーン・ターハーモハンマディーも、ジュネーブのイラン核交渉チームに謝意を示した上で、「5+1との交渉にあたったイラン交渉チームが手に入れた成果は、イラン国民にとっての勝利である。この成功は、イランの友らには喜びを、敵には不快感をもたらした」と述べた。

 ロレスターン州の最高指導者代理で、ホッラムアーバード金曜礼拝導師のホッジャトルエスラーム・ヴァルモスレミーン・セイエド・アフマド・ミールエマーディーも、「ジュネーブでの核合意によって、世界の抑圧諸国とシオニスト体制の威容は崩れ去った」と述べた。

 セムナーン臨時金曜礼拝導師のホッジャトルエスラーム・モハンマド・バーゲル・アドゥースィーも、「今回の協議でイランが見せた《英雄的柔軟性》は、アメリカやシオニズム、世界の列強の真の姿が露わになるきっかけとなった」とし、さらに「今回の成功によって、われわれが抵抗経済〔の実現の必要性〕を見失うようなことがあってはならない」と注意を促した。

 他方、マルキャズィー州最高指導者代理のアーヤトッラー・ゴルバーンアリー・ドッリー=ナジャフアーバーディーは、「ジュネーブ協議に臨んだイラン代表団の勝利は極めて貴重なものであり、外交関係で我が国に明るい地平を切り開くものであった」とした。

 さらに東アゼルバイジャン州最高指導者代理で、タブリーズ金曜礼拝導師のアーヤトッラー・モフセン・モジタヘド=シャベスタリーも、イランの核交渉チームに謝意を示した上で、「体制指導者の勇気と先見の明、そしてイラン核交渉チームに与えた支持が、先のジュネーブ協議を成功へと導いた」と指摘した。

 ゴレスターン州最高指導者代理で、ゴルガーン金曜礼拝導師のアーヤトッラー・セイエド・カーゼム・ヌールモフィーディーも、「交渉が行われ、合意が結ばれたことは、今日、イランが世界の中で特別に重要な位置を占めているということを示すものである」と語った。

 オルーミーイェの臨時金曜礼拝導師を務めるホッジャトルエスラーム・セイエド・モハンマド・ファフリーも、「ジュネーブ核協議で獲得した合意は、革命的イラン国民の正しさを示している」とした。

 スィースターン・バルーチェスターン州最高指導者代理を務め、ザーヘダーン金曜礼拝導師でもあるアーヤトッラー・アッバースアリー・ソレイマーニーも、「核交渉チームは力強く、また合理的姿勢で事に当たった」と強調した。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:32164 )