石油相、中国国営石油公社にアーザーデガーン油田からの撤退を勧告(1)
2014年02月18日付 Jam-e Jam 紙


イラン石油相は、中国の国営石油メジャーCNCPI(中国石油天然気集団公司の海外事業部《中国天然汽勘探開発公司》)が先延ばしを続けることに対し、最後通告を伝え、南部アーザーデガーン共同油田の開発において現在のような状況が続くならば、中国企業が撤退する可能性もあり得ると公式に発言した。

南部アーザーデガーン共同油田でのイランのパートナーであるイラクは、今年シャフリーヴァル月の中旬[2013年9月初め]から(アーザデガーン油田と半共同である)マジヌーン油田[※1]の石油生産を日量17万5000バレルで開始した。

※訳注1:イラク領内イラン国境付近のマジヌーン油田は、アーザーデガーン油田の一セクションと近接しており、共同開発が行われている。

一方、イランの石油生産は、従来通り、日量5万バレルという制限に留まっている。イラク政府は、マジヌーン共同油田開発計画が順調に進んでいることを踏まえ、イランとのこの共同油田での石油生産を早急に40万バレルにまで拡大できるだろうと予測した。

こうした状況にも関わらず、イランの南部アーザーデガーン共同油田の開発計画の契約が締結から7年近くが経過したが[※訳者注:2009年の契約最終調印についてはこちら]、現在までのところ、このアジアの契約企業CNCPIは、同油田開発の第一段階すら完了していない。

石油技術開発公社の代表取締役アブドゥルレザー・ハージー・ホセインネジャードは、近頃、南部アーザーデガーン共同油田開発計画の最新状況についてこう語った。

同共同油田の第一段階の計画で完成していなければならない185の油井のうち、7つの油井しか掘削されていない。

イラン国営石油公社の執行取締役でもあるホセインネジャードは[※訳者注:同ポストに就いていたのは1996年までと思われる]、いま現在、南部アーザーデガーン油田では、5つの石油掘削やぐらで採掘がおこなわれていると述べ、次のように説明した。

CNCPIとの契約によれば、同油田には25の採掘用のやぐらが設置されることになっていた。

同取締役は、イラクとのアーザーデガーン共同油田開発の第一段階の進行状況を、[計画の]70パーセントが達成されたとして、こう述べた。

同共同油田での石油生産は、従来通り、日量5万バレルという制限に留まっている。


つづきを読む

Tweet
シェア


関連記事(「アーザーデガーン油田開発、中国が権益の70%を獲得」)
関連記事(「中国のイラン石油産業進出への警鐘」)
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:8400001 )
( 記事ID:33067 )