「灰色の結婚」―忍び寄る恐るべき現象について考える(4)
2014年11月10日付 Iran紙

世界との違い

 イランにおける「灰色の結婚」の質は、世界のそれとは異なるものだ。というのも、アリーレザー・シャリーフィー=ヤズディー博士によれば、その他の国々では、この現象はカップルが互いを試すための、婚約期間の一部と見なされているが、イランでのそれはそういう種類のものではまったくなく、イランの文化的特徴とも完全に矛盾するものとしてあるからだ。実際、〔イランで〕それを受け入れることは不可能だと言える。

 その上、こうした〔男女間の〕関係のスタイルは法律の保護対象外であるばかりか、一種の犯罪と考えられている。このような生活には公的な保護もなく、西洋での例と比較しても、それは多くの不安定さを有しており、〔事実婚生活が〕崩壊する可能性も高いのである。

 同氏の見るところでは、次の根本的問題点を指摘することが必要である。すなわち、文化的な観点から言えば、我が国ではこうした〔事実婚の〕選択によって傷つき、大小さまざまな問題を招いてしまうのは、誰よりも女性たちだ、ということである。というのも、こうした「ゲーム」では、長期的に見て、男性に比べて女性たちがより多くの不利を被るからである。そしてそれは、社会を支配する価値観や規範に、その根本的理由があるのである。

 法律の保護の対象外であるがゆえに、〔女性が〕妊娠した場合、やむなく中絶が選択される。しかし中絶は、我が国では特別な場合にのみ行われるものであり、違法な中絶は犯罪と見なされるのである。

 このように、〔もし事実婚が広がりを見せるようなことになると〕違法で、しかも不衛生な状況での中絶が増加するような事態を、われわれは間違いなく目の当たりにすることになるであろう。その一方で、西洋諸国は文化的、経済的、社会的な観点から、「中絶」を保護しているのである〔※ママ〕。

 シャリーフィー=ヤズディー博士が強調する最初にして最も重要な対策は、次のようなものである。すなわち、この現象の懸念すべき拡大を防ぐためには、若者らの間で徐々に、忍び寄るかのようにして位置を占めつつあるこの問題に対して沈黙するのではなく、この現象の文化、経済、信仰、衛生、保健、法律、そして〔女性の〕権利の観点からみた危険性について啓蒙活動をしっかりと行うことで、彼らにこうした誤った考えに陥らないよう、明確に説明することが必要だ、ということである。〔一度事実婚をしてしまったら〕そうしたことから解放されるのはたやすいことではないということを、彼らは知っておく必要があるのだ。

 国の政府関係者や企画立案者たちは、受け身の対応や機械的な対応を脇に置き、成文化された明確な計画を立てることで、こうした社会的現実をセミナーや集会の中で取り上げ、この問題に関する研究を進め、それによって導かれる結論を使って、状況の改善に努めるべきだろう。

〔‥‥〕



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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(翻訳者:GMHNK)
(記事ID:35896)