ガザ:イスラエルの手によって家族と息子を失ったアルジャジーラ特派員が世界に呼びかけるもの(3)

2024年01月07日付 al-Quds al-Arabi 紙

■アルジャジーラ特派員ワーイル・ダフドゥーフ氏の息子ハムザ氏と彼の同僚記者のムスタファー・スラヤー氏がイスラエルの空爆によって殉教

【ラーマッラー:本紙】

心に秘められた悲しみを露わにするかのような深いため息とともに、ダフドゥーフ氏は次のように語った。「喪失の痛みより苦しいものはありません。そしてこの痛みを何度も何度も耐え忍んだとき、事態はより苦しく、激しいものとなります。しかし私たちに何が言えるというのでしょうか。私たちには神がいれば万全です。神はもっとも優れた管理者であられるのですから」。

ワーイル氏は涙をこらえながら続けた。「これは私たちの選択であり、運命です。私たちは我々の望みが何であれ、それに満足しなければなりません。アッラーが私たちに満足し、私たちを忍耐ある者たちにのなかにお連ねになりますように。毎日、毎時間、毎瞬間、愛する人たちや肉親に別れを告げる人々を見てわかるように、これはこの大地におけるすべての人々の選択です。私たちはすべての人々と同じように別れを告げるのです。私たちは何を言えるというのでしょうか。私たちの心とすべての人々の心を結び付けてくれるよう、我々が生き続けるために忍耐と力の理由を与えてくれるよう、私たちは全能のいと高き主に求めるのです」。ダフドゥーフ氏は、静かな声で話を終えた。

同氏は息子のハムザに声をかけた。「ハムザ、そしてすべての殉教者へ。私たちは自ら選び、多くのものを与え、潤してきた道を進まねばならない。これが私たちの運命であり、私たちは続けている。それは大きな試練なのだ」。

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翻訳者:内田かぐ美
記事ID:57252