リビア:国連安保理が選挙の妨害者に対する制裁を示唆(4)

2024年02月28日付 al-Quds al-Arabi 紙

■国連安保理はリビアの選挙を妨害する者への制裁を示唆し、ドゥバイバ氏はこれを歓迎

【トリポリ:本紙】

ドゥバイバ首相の声明は、同首相が、リビアの普通選挙の可能な限り早期の実施の必要性を呼びかける安保理理事国による声明を歓迎するなかで出された。同首相はさらに、すべての当事者に対し、リビア国民が享受するべき恒常的な安定の段階にむけた取り組みのための対話の場に出席することを改めて要請した。

議会と政府の反応は異なる。国家評議会のメンバーであるサアド・ビン・シャラーダ氏は、安保理の声明は繰り返されたもので、無益であり真の結果をもたらしていないと強調した。同氏は報道声明で「2014年から安保理は妨害者への制裁といって脅しているが、我々はリビアの混乱の光景しか見てきていない」と述べ、「国際社会こそが一番の妨害者であり、リビアに安定がないことの責任を負っている」と加えた。

この文脈で、代議員議員のムハンマド・アーミル・アッバーニー氏は、「アブドゥッラー・バティーリー国連特使は我々を国民暫定評議会結成前の空間へと引き戻した」と強調した。

同氏は、フェイスブックへの投稿を通じて「権力の略奪と政治的膠着を支持する国連の支援ミッションは、意図してか意図せずか、2011年に国民暫定評議会が国際的に承認され、憲法が公布されてから獲得してきた全ての合法的成果物を破壊するのに貢献した」と述べた。

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翻訳者:檜山彩名
記事ID:57446