レバノン:ガザ戦争の激化がもたらすレバノン国内外での分裂(2)

2024年04月13日付 al-Mudun 紙

■治安上の暴露と国際的な警告:危機がピークに達するなかでのレバノンの分裂

【本紙:ムニール・ラビーウ】

警告通達

多くの危険についての警鐘を鳴らす深い分裂の影響として、国内治安の現状は国境付近の軍事的現状と混ざり合っている。これらの危険については、レバノン軍団のサミール・ジャアジャア党首もパスカル・スライマーン氏の葬儀に際したスピーチで言及した。次の段階に関する質問群への返答としてサミール氏は、「レバノン軍団は危機的時期にある」と述べ、「降伏、撤退、政治的対立の拒絶」に明白に言及したうえで、「非合法の武器の力で国を支配している状態から脱却する」ことをはっきりと主張した。もし現存している国家構造を再び保護するような解決策に達することができないまま対立が続く場合、サミール氏の言葉は多くの影響力を持つことになるだろう。

見解や対立におけるこうした食い違いがある状況下で、一部の国々は中東、特にイスラエルやレバノンへの渡航に関して自国民への警告通達を更新している。これらの警告は、イスラエルによる在ダマスカス・イラン領事館への攻撃に対するイランの報復に関連して、レバノンが受け入れうるエスカレーションの可能性の伝達とともに、ロシアとフランスの両外務省から発出された。あるいは軍事・治安作戦の領域を拡大し、攻撃や攻撃対象地域に関する新たな段階へ移行するための準備を示唆している、イスラエルの継続的な脅威がある状況下で、レバノンでの対立はイランの報復という問題を超越し、エスカレーションの様相を呈し続けることになるかもしれない。

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翻訳者:大森耀太
記事ID:57658