レバノン:ガザ戦争の激化がもたらすレバノン国内外での分裂(3)

2024年04月13日付 al-Mudun 紙

■治安上の暴露と国際的な警告:危機がピークに達するなかでのレバノンの分裂

【本紙:ムニール・ラビーウ】

治安上の暴露

このようななかで、特にハマース、ヒズブッラー、そしてイラン革命防衛隊と取引した疑いのある銀行家ムハンマド・スルール氏の殺害以降、レバノンが経験している治安上の暴露という状況は無視できない。またこれはレバノンでのイスラエルの諜報活動に新たな扉を開くものであり、特にサッラーフ氏は、自身の職務の仕組みや、レバノン内外で取引した人物らを聞き出すための暴力的な捜査を受けた。そしてこれは、イスラエルがハマースへの金銭供給ラインや、同組織へ何らかのサービスや支援を提供する人物を攻撃したことを意味する。またレバノンが自らを治安的に、軍事的に、そして政治的に強化することができない限り、このことは将来的な諸段階でも繰り返されうる。

レバノンはこのスパイラルに巻き込まれたままであり、ガザ地区に対する戦争の結果を待ち、それが終わった暁に、南部国境付近の爆発的危機に対する政治的解決策の模索に向けた外交活動を再開すること以外に、現状を統制する能力は持ち合わせていない。

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翻訳者:大森耀太
記事ID:57659