レバノン:ガザ戦争の激化がもたらすレバノン国内外での分裂(4)

2024年04月13日付 al-Mudun 紙

■治安上の暴露と国際的な警告:危機がピークに達するなかでのレバノンの分裂

【本紙:ムニール・ラビーウ】

米国とフランスの競争

このようななかで米国とフランスの競争は存在したままである。またこれと同時に、国際エネルギー安全問題担当のアモス・ホッホシュタイン米特使とジャン=イヴ・ル・ドリアンレバノン担当仏特使の間の会談を通じて、両国間ではコミュニケーションと調整が続けられている。
一方でフランス人らは、米国人らがガザ地区での停戦を待つ間に自らの仕事すべてを凍結していると考えており、このことはレバノンでの大きなエスカレーションにつながりかねない重大な危険性をはらんでいる。

フランス人らは、提案された机上の選択肢を採るようレバノン人らを説得しようと取り組んでおり、特にフランス政府は自身が提案した点に関してレバノン側から前向きな立場が示されたと認識している。しかし対立が続く限り、このレバノン側の返答は、いかなる有効性や事実上の適用性もない外交上の返答として位置づけられる。

ここにおいて複数の観測筋は、レバノンでも米国でも、フランス人らにこの役割を貸し与えたい人は一人もいないと指摘している。

(3)に戻る

最初に戻る


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:大森耀太
記事ID:57660