革命最高指導者「何人も人民の選択に由来する力に抗ってはならない」(5)
2014年06月07日付 Mardomsalari 紙
http://www.khamenei.ir/より
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 イスラーム革命最高指導者は、「テロ組織」を活発化させることも、アメリカに屈しようとしない国々に対するアメリカのもう一つのやり口であるとし、「イラク、アフガニスタン、一部のアラブ諸国、そして我が親愛なるイランが、アメリカによるこうした手法の主な犠牲者である」と述べた。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はアメリカがテロ組織「モナーフェギーン」(偽善者たち)〔※反体制組織モジャーヘディーネ・ハルグ(MKO)のこと〕を支援し、このテロ組織の構成員とアメリカの国家機関、特に議会とがつながっていることについて指摘し、「多くのウラマーや学者、政治的・文化的エリートたち、そしてイラン国民をテロによってあやめてきた偽善者たちは、アメリカの支援の傘の下にいるのだ」と付け加えた。

 イスラーム革命最高指導者は貢ぎ物を差し出そうとしない独立した国々に対するアメリカのもう一つの対応として、「指導部の中に対立を生じさせ、二元化させること」「人々の信仰上の基礎に逸脱を生じさせること」を挙げ、次のように続けた。

神の恩寵により、アメリカはこの領域では、イラン国民に対して敗北を喫した。彼らの陰謀、特に軍事クーデターや反乱分子〔※2009年大統領選後の抗議運動の関係者たちのこと〕の支援、そして一部の国民を街頭デモに引き込み、国の責任者たちの間に分断を生じさせようとする企てはどれも、国民の信仰心と覚醒のお陰で不首尾に終わった。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はこれらの「外からの問題」について詳述した後、体制が直面する「内なる問題」について説明し、「この大いなる問題・危険は、国民と責任者が偉大なるイマームが起こした運動の精神と方向性を見失い、忘却したときに起こる」と述べた。

 同師はこのことについて、友と敵を見極める際に間違いを犯し、本当の敵と副次的な敵とを見極めることに失敗すること〔の危険性〕に言及し、「全員が注意しなければならないのは、さまざまな出来事で本当の敵を見誤ることである」と語った。

 革命最高指導者は敵を「本当の敵」と「副次的な敵」に分けることの〔重要性を示す〕一例として、タクフィール主義ワッハーブ主義サラフィー主義などの一部の無知蒙昧な集団がシーア派に対して行っている醜悪な行動に言及し、次のように述べた。

全員が注意しなければならないのは、神の敵は外国の諜報機関であり、こうしたグループを煽り、彼らにカネと武器を与えている連中だ、ということである。

 同師はその上で、

もちろん、イスラーム共和国を攻撃しようと考えている者は誰であれ、〔イラン〕国民の鉄拳に遭うことは間違いない。しかし同時にわれわれが考えているのは、イスラーム教徒を互いに反目させている敵の隠れざる手こそ、われわれの本当の敵であり、〔敵に〕騙されているようなグループではない、ということである。

 と指摘した。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:18072790 )
( 記事ID:34281 )