ゴム神学校講師協会、近くマルジャたちの新リストを発表へ
2009年11月21日付 Mardomsalari 紙

ゴム神学校講師協会副会長のアーヤトッラー・モルタザー・モグタダーイーは、偉大なるマルジャエ・タグリード〔シーア派宗教最高権威〕らの氏名を掲載した新しいリストが、同協会から近く発表されるだろうと述べた。

 モグタダーイー副会長はイラン国営通信とのインタビューの中で、「新リストでは、これまでの7名のマルジャエ・タグリードたちに、2〜3名が付け加えられるだろう」と述べた。

 同副会長は、このリストがいつ正式に発表されるのかについては触れることなく、「講師協会は必要とされる審査を行った上で、このようなリストを発表することにしている」とだけ述べた。

 アーヤトッラー・モグタダーイーは、複数のニュースサイトで一部人物の名前が報じられたことについて、確認も否定もせず、「新たなマルジャエ・タグリードとして人々への推薦が予定されている人物の氏名を、私がこれまで挙げたことは一度もない」とだけ指摘した。

 一部のニュースサイトは最近、一部の大アーヤトッラーたちの名を挙げて、講師協会によってこれらの大アーヤトッラーたちがマルジャエ・タグリードたちの新リストに加えられることが認められたとする報道を伝えていた。

 これらの報道は、ジャヴァーディー=アーモリー、ソブハーニー、及びアラヴィー=ゴルガーニーその他数名のゴム神学校のアーヤトッラーたちの名前がこのリストに掲載されていると伝えたが、しかしこうした報道は〔ゴム神学校講師協会の関係者によって〕否定されていた。



訳注:ゴム神学校講師協会は1994年、当時マルジャエ・タグリードだったアーヤトッラー・アルダカーニーの死を受けて、1.ファーゼル=ランキャラーニー、2.タギー=ベフジャト、3.ハーメネイー、4.ヴァヒード=ホラーサーニー、5.ジャヴァード=タブリーズィー、6.ショベイリー=ザンジャーニー、7.マカーレム=シーラーズィーの7名を、新たなマルジャエ・タグリードとして紹介した。

そのうち、ジャヴァード=タブリーズィーは2006年11月に、ランキャラーニーは2007年6月に、ベフジャトは2009年5月にすでに死亡している。

なお、2009年11月26日現在の同協会のウェブサイトのトップページには、ハーメネイー、ヴァヒード=ホラーサーニー、ショベイリー=ザンジャーニー、マカーレム=シーラーズィー、サーフィー=ゴルパーイェガーニー、及びスィースターニーの6名が「(信徒にとって)倣うことが許された権威」として掲載されており、モグタダーイー副会長が言う「新たなマルジャエ・タグリード(倣うべき権威、の意)」とは、サーフィー=ゴルパーイェガーニーとスィースターニーの二名のことかもしれない。

なお、ゴム神学校講師協会推薦の「イラン・イスラーム共和国公認」マルジャエ・タグリードのリストには、現体制(ハーメネイー体制)に批判的なモンタゼリーサーネイーといった人物の名は挙げられていない。また、しばしばマルジャエ・タグリードとして名前の挙がるヌーリー=ハメダーニームーサヴィー=アルダビーリーらの名も触れられていない。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:17951 )